おでんも今やグローバル食品

2017年2月22日
  • シェア (facebook)

年々、おでん人気は高まる一方。おでんを通じて、町おこしとばかりに、次々に、ご当地おでんが誕生しています。北海道おでん、小田原おでん、静岡おでん、新潟雪国おでん、富山おでん、金沢おでん…。海外でも、韓国おでんや台湾おでん。さらに、フランスおでんなるものまで出現…。ここまでくると、熱燗ならぬ「ワインにおでん」といったキャッチコピーも生まれそうです。

ご当地おでんの特徴を覗いてみると--。
元祖東京おでんは、鰹節と濃い口しょうゆで作った出汁でかまぼこや野菜などを静かに煮込む冬の定番料理。はんぺん、筋かまぼこやちくわぶは東京おでんの鉄板具材。

青森生姜味噌おでんは、ある屋台のおかみさんの包み込むような優しさが生んだおふくろのアイデアおでん。戦後の闇市で、青函連絡船に乗り込む旅人たちの体を少しでも温めようと、おでんの味噌タレに生姜を入れた。ほのかに香る生姜と味噌の甘さが心から体を温めます。

小田原おでんは、小田原かまぼこの老舗13社のこだわりおでん種と、地元の海の幸、山の幸をドッキング。小田原曽我梅林の梅みそをつけるのが特徴。

静岡おでんの5カ条は①黒はんぺんが入っている②黒いスープ③串に刺してある④青のり・だし粉をかける⑤駄菓子屋にある。大正時代からかたくなにこれを守るのが静岡おでん。

富山おでんは、富山湾の宝石「白えび」と「とろろ昆布」をトッピング。白えびや甘エビのつみれ、イカ天、すす竹、里芋も入っています。

金沢おでんは、透明度の高い秘伝の出汁は薄口ながらもコクがあり、香箱ガニを甲羅に詰めたかに面、ふかし(蒸し蒲鉾)や赤巻などの特別なおでん種との相性がぴったり。

新潟雪国おでんは、雪の多い新潟の冬をイメージして、おでんだしが白いこと、地元産練り製品を一種類以上入れること、県産の原料や副原料を積極的に利用するとさらに良いとか。特に、白い出汁には酒かすや豆乳が使われる。はんぺんの代わりにえびしんじょうを入れるのも新潟流とか。

松江おでんは、あごの出汁でつくったあっさりしたおでん。上品な味付けが特徴。
沖縄おでんは、暑い沖縄では、塩味のあっさりスープにティビチやラフティが入っています。

oden20170222

海外でもおでんが増殖中。韓国おでんは、串に刺した魚のねりものを煮干や昆布でとっただし汁で煮込んだ屋台料理。トッボギと呼ばれるねりものは、さつま揚げに似ている。台湾でも韓国と同じで串に刺したボールやさつま揚げをだし汁で煮てあり、
”關東煮”と呼んでいるようです。

いまや、おでんもグローバル時代。さて、今夜は、どこのおでんにしましょうか?

カテゴリー: お知らせ