かまぼこが変わる?-②-

2017年6月23日
  • シェア (facebook)

 平成23年の第63回全国蒲鉾品評会から新設された特別賞。プロのかまぼこ業者がアイデアが斬新だと感じたり、インパクトがあったもの、大いに刺激を受けた製品に授与するもので、最近ではテレビや新聞が、この特別賞に関心を寄せ大々的に取り上げられるようになりました。

 ポストカニカマの可能性を秘めた歴代の特別賞の受賞製品の第2弾――。

まずは㈱スギヨ(石川県)の「うな!? 蒲ちゃん」。ウナギシラスの不漁から品薄で高値が続くウナギの蒲焼風。見た目もウナギそのもの、温めてごはんに乗せればうな丼の出来上がり。

unakama

 大崎水産㈱(広島)の「フィッシュキューブ」。じっくりと焼き上げたあなごをキューブ状のかまぼこに練り込んだものと、宮島産のかきとベーコンをキューブに詰め込んだ2種類。どんな酒のつまみにもぴったりのオードブル製品です。

Fish_C

(株)あき山蒲鉾(兵庫淡路島(洲本市))の「マカロン風かまぼこ」もユニーク。6種の野菜の色を利用した、パステルカラーのマカロン型のかまぼこで、従来のかまぼこのイメージを一新させた、洋風化、バラエティ化傾向の延長線上にある商品です。

kamapoko_1

 ことし特別賞を受賞したのが大寅蒲鉾㈱(大阪)の「フィッシュチーズケーキ チョコレート味」。同社の看板製品の一つである「梅焼」に技術を駆使してスイーツとかまぼこを融合させた新感覚のKamaboko。お菓子作りの得意な若手開発者が1年かけて作り上げた商品で、クーベルチュール・チョコレートを使用した本格的なスイーツを目指した、かまぼこの新分野を開拓製品です。

daitora_F

スイーツブームの影響で、昨今、洋菓子風のかまぼこが増加中。「伊達巻」や「梅焼」と言った卵黄を混ぜ込んだクラシックなかまぼこが原点ですが、その広がりは無限です。

和食の〆は、かまぼこデザートで決まり。そんなトレンドがすぐそこまで来ています。

カテゴリー: お知らせ