日本の夏を彩る“魚そうめん”

2014年7月18日
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ゲリラ豪雨や落雷と、不安定な天候が続く日本列島だが、夏は確実に近づいている。気象庁の梅雨明け宣言も、もう間近――。
じりじりと照りつける夏の午後、つい、食べたくなるのが、魚そうめん。さっぱりとした喉越しと魚の香りがほんのり漂う夏の味だ。

uosoumen

いまでは、各地で作られているようだが、もっとも有名なのは、京都。江戸時代のかまぼこ職人が遊び心で作り出した逸品で、夏の祇園祭りには欠かせないご馳走だ。鴨川の夏の夕涼みに、風鈴の音色に包まれながら楽しむ「魚そうめん」は、京の風物詩ともいえるだろう。

竹筒の底に穴を開け、これに、ハモのすり身を詰め込んで棒で湯の中に突き出してつくる。これを冷やして、柚子やワサビを添えたタレ汁で、魚そうめんを食べると、もう夏本番だ。

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